犬猫「多数飼育」苦情2000件 2008年07月17日 朝日新聞
多数の犬や猫を飼い、近隣に迷惑をかけるトラブルが、2年間に全国で少なくとも2055件起きていた。朝日新聞社の自治体アンケートでわかった。100匹以上の犬を飼う例も32件あり、大半が狂犬病予防のワクチンを接種していなかった。飼育数の届け出制など対策をとる自治体は34に上った。環境省は初の全国調査を始めた。
全国の都道府県、政令指定市、中核市、東京23区など保健所のある計134自治体にアンケートを送り、すべてから回答を得た。複数の犬猫飼育で苦情が寄せられた発生元の件数は、過去2年間に犬で1089件、猫で966件あった。これらは氷山の一角とみられる。
10匹以上飼っている場合の飼い主について質問したところ、倒産するなどしたペット業者か、むやみに犬や猫を拾って繁殖させている個人が大半だった。住民からの苦情は鳴き声、悪臭などさまざまで、ゴミ屋敷のような不潔な場所での飼育例も多くあった。
また、放し飼いの犬が通行人をかんだり、農作物を踏み荒らしたりする被害も報告されていた。国や自治体は、こうしたトラブルを「多頭飼育問題」と呼んでいる。
広島市ではペット業者が犬約540匹を飼育、死体もずさんに処理していた。大半の犬は狂犬病予防のワクチンもされていなかった。宮城県蔵王町では個人が犬205匹を飼いきれなくなり、保健所で引き取った。
15自治体が条例を制定・改正し、飼育数の届け出制や繁殖制限などを導入していた。佐賀県は犬猫を6匹以上飼うときは届け出を義務づけ、違反者には5万円以下の罰金を科すといった内容。茨城県、山梨県も届け出を義務づけ、鳥取県は10匹以上の飼育を認めない禁止区域を設定できるようにした。
さらに、独自の飼育指針や手引書づくりなどの対策をとる自治体が、検討中も含めて14自治体あった。
都道府県レベルでは、30都道府県が動物愛護法に基づく「動物愛護管理推進計画」で「多頭飼育」問題を取り上げ、繁殖制限や指導などの対策を盛り込んでいた。埼玉県は飼い主の心のケアが必要だとして、精神保健担当部局と連携、解決をめざしている。
環境省も今年度に入って、発生状況、自治体の取り組みなどを調べ始めた。同省動物愛護管理室は「現在の法律の枠組みで問題を解決できているかどうか、見極めたい」としている。(坪谷英紀、石田勲)
多頭飼育問題については私も報道機関にアンケート調査をしてほしいと、2年程前に投稿しました。多頭飼育問題は個人やペット業者に限らず、全国で動物を保護している動物愛護団体にも崩壊になる事もあり得ることです。倒産するなどしたペット業者から引き取ったり、かわいそうな動物を拾って繁殖させ増やし、多頭に飼育し、近隣に迷惑をかけるトラブルになっている個人の方も少なくないようです。動物愛護法を知らない警察官が多い事と、日本は、動物愛護管理法の機能が遅れている事。行政には早急な対策をしてほしいです。 |
宮城県内で過去にも多頭飼育のトラブルがあり、救護活動を行いました。 |
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▲仙台市泉区の民家に犬150頭が劣悪な環境中で飼育され、近隣とトラブル。2001年6月に結成し、救護活動をしていました。2年前に代表を辞任。写真は辞任する前の敷地内の様子です。 |
▲(皮膚が赤くただれ、かゆみに耐えていたヨークシャテリア)
平成16年、宮城県亘理町で自称ブリーダ宅の敷地内で飼育されていた犬と猫30頭を救出。動愛法違反と狂犬病予防法で飼い主を告発。地球生物会議アライブ様の協力により署名活動も行いましたが動愛法違反は、証拠不十分で起訴にはいたりませんでした。当時の詳細は地球生物会議(ALIVE)様のサイトをご覧ください。 |
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動物愛護管理法の改正を! 動物虐待への対策強化を求める請願(署名活動) |
署名の最終締め切り日は2008年12月末となっています |
犬猫救護募金のご協力もお願いします。
日時 : 10月19日 (日) 13 : 00~17 :00 (雨天決行)
場所 : 東二番丁通り 佐々重店前と(旧みずほ銀行前) ◆活動にご協力いただける方を募集しています。(参加時間は自由) |
署名の取りまとめ団体
地球生物会議(ALIVE)様のサイトです |
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