また、今後、老朽化した動物保護施設の更新をする場合に備え、時期は尚早なことは承知してはおりますが、今後を見据えて、アニマルピースとしての意見を述べさせていただきます。
今後、動物保護施設の更新時には、是非、考慮されますようお願いいたします。
1 新センター設立に向けてのコンセプト
@ 動物保護センター構想
県民の動物愛護の要望をふまえ、従来型の処分センターではなく、「殺すための施設から生かすための施設」へと転換することを熱望いたします。
そのためには、新センターの整備と事業について、殺処分数を大幅に減らした自治体の取り組みなどを取り入れ、殺処分の廃止を目指していただきたいと思います。
また、財政負担が大きく、維持費のかかる大掛かりな殺処分装置の導入は、動物愛護思想の向上から既に時代遅れであり、どうしても処分せざるを得ない場合の処分方法として、苦痛を伴わない麻酔薬の投与の導入などもあわせて、検討すべき課題と考えます。
A 保護・譲渡を目的とした施設と譲渡に向けた医療設備の導入及びボランティアも含めた人材の確保について捨てられたペットを新しい飼い主に譲渡する拠点として、「生かすための施設」が重要です。
保護のためには餌やり、糞尿の始末、散歩等の業務が生じてきますが、推進計画にのっとり、他の自治体が実施しているようなボランテイアの活用により、人材確保は可能です。
保護動物の怪我や病気の手当て、駆虫等が可能な医療設備を設置し、獣医師による治療後、譲渡できる施設が理想です。
また、県民の動物愛護思想の向上に伴い、一般来場者と保護動物が触れ合える場所を設け、また、災害時には収容拠点として利用できる動物愛護施設を目指してはいかがでしょうか。
2 あり方検討会の設置
神奈川県動物保護センターは、平成30年の新設に向けて神奈川県動物保護センターあり方検討会を設け「殺すための施設から生かすための施設」へと転換するため新センターの整備と事業について、検討を始めました。
本県でも愛護センターの更新時期には、同様の検討会を設置して広く県民の意見を反映した施設にしていただきたいと思います。
そして、センター、保健所及び県民、ボランティアと連携し、一匹でも多くの命を殺さずに繋げる大きな役割を果たす場となっていただきたいと思います。
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